HBR-1000開発(37) 端子の接続順について

2023年10月14日

車のバッテリを交換する場合、バッテリ端子の接続順はプラス極側からという鉄則があります。
なぜでしょう??
マイナス極はボディアースと接続されるため、車の金属部分はマイナス電位となります。もし、マイナス側から接続すると、プラス側の接続の際にスパナでナットを締めようとしてスパナの柄の部分がボディの金属部に接触した瞬間に火花が飛んでしまいます。これは、極めて危険であり、そんな状況を起こさないためにプラス極から接続することになっています。
この理由をきちんと理解しないまま、車に機器を取り付ける際はどんな場合でもプラス側からと考えている方がおられるようです。思い込みではなく理由を理解しておくことが大切だと思います。

いっぽう、車載機器を車に接続する際の手順として一般的に推奨されるものはありません。既にバッテリが接続されておりますから、物理的スイッチが無い機器を電源に接続する際、片方の端子を接続し、もう片側を接続する際には小さな火花が飛ぶことは避けられません。これは、マイナスからでもプラスからでも変わりありません。
バッテリリフレッシャHBR-1000では、マイナス側から接続することを推奨しています。理由は、プラスから接続すると、まだ接続していないマイナス端子が期せずしてボディの金属部に接触すると、電源が入った状態になり、コンピュータが起動してしまいます。コンピュータは電源投入時に瞬時に電源の入り切りが繰り返された場合、誤動作する場合があります。そのような状況に陥らないようマイナス側から接続するようにお願いをしています。同様の理由から、取り外しの際は逆の手順でプラス側から取り外すことを推奨します。
もし、プラスから接続してしまったとしても、接続後に正しく動作をしているのであれば特に問題はございません。

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