HBR-1000のQ&A

2023年3月21日

質問1:
消費電流が大きく、1週間くらい車に乗らないとバッテリーが上がってしまうのではないかと心配しています。大丈夫でしょうか?
回答:
実際にエコモードで動作させた場合にバッテリにどれだけ負荷をかけているかシミュレーション結果を以下に示します。
HBR-1000をエンジン停止状態でエコモード動作の消費電流を測定したビデオをごご覧ください。(HBR-1000のデザインがAmazonで販売しているものと異なりますが中身は同一です)

電源の表示から電圧は12.50Vで消費電流はLED消灯時は0.000A、LED点灯時は0.002Aであることが分かります。LEDの点滅は2秒間隔で点灯0.25s、消灯1.75sの比率となってます。消灯時の消費電流は1mA以下のため0と表示されてますが、0.5mAと想定します。すると、平均消費電流は以下の計算式で算出されます。
0.5*(1/8)+2*(7/8)=0.6875mA
次に、バッテリの容量について考察します。
バッテリは型番により性能ランクが決まっています。一般に車載で使用されるバッテリとして55を想定します。性能ランク55のバッテリの容量は5時間率で48Ahとなります。時間率とは完全放電するまでの時間です。5時間かけて完全放電させる場合の容量は48Ahということです。これが10時間率となると容量は2割程度増えます。放電電流を小さくすると放電できる容量が増大するのが鉛バッテリの特長です。
満充電時の端子間電圧は12.8V、50%充電で11.8V程度となります。48Ahの50%で24Ahを放電すると端子間電圧が1.0V下がるということです。容量と電圧が比例関係にあると仮定した場合であり、実際には完全な比例関係にあるものではございません。
12.8VのバッテリにHBR-1000だけが接続された状態で11.8Vまで下がる時間を計算すると、以下となります。
24Ah / 0.6875mA = 34,909時間(1,454.5日)
満充電のバッテリにHBR-1000だけを接続し、バッテリ電圧が11.8Vまで低下するには、約4年かかることになります。
10日間でどれだけ電圧が下がるかを計算すると、以下となります。
0.6875mA × 10日 × 24時間 = 165mAh = 0.165Ah
0.165Ah / 24Ah × 1.0V = 0.006875V = 6.876mV
HBR-1000がバッテリ電圧を10日間で下げるのは、7mV程度ということとなります。ここでは5時間率に基づく容量で計算していますが、放電電流は非常に小さいので、実際の電圧降下はこれよりも大幅に小さくなります。
以上のようにエコモード動作時のバッテリに対する負荷は大きいものではございません。HBR-1000はバッテリの容量が半分になる前12.0Vで動作を停止します。
これらの結果から、HBR-1000が原因でバッテリが上がる心配は少ないと判断しています。

質問2:
耐久性はどのぐらいでしょうか。ソコソコの価格なのでバッテリ交換と同時に本機も交換するようではコスパが悪すぎますし。もし、具体的な耐久性の実績があればお教えください。
回答:
この製品についてはまだ長期間での実績はございません。が、前世代の製品は約10年エンジンルーム内に設置して利用継続し問題は一度も発生していません。前世代と使用部品は大きく変わっておりません。特に寿命に大きく影響する電解コンデンサに日本メーカ製の高温長寿命型を使用しており、10年以上の耐久性が確保できると想定しています。

質問3:
類似の製品にはバッテリ再生機能はまがい物で効果なしと評価されているものがありますが、この製品は何をもって再生機能や延命効果があるとうたっているのでしょう?具体的な効果を示すデータなどがあればお教えください。
回答:
確かにこの手の商品ではプラセボ効果期待があることは否めません。
しかし、本機は10年ほどの具体的な効果を測定してきました。バッテリの内部抵抗値とCCA値で効果を評価します。特にバッテリの型番により新品時点のCCA値が公開されており、劣化度合いの判断に使用することができます。劣化したバッテリでは内部抵抗値は大きく、CCA値は小さくなります。バッテリの再生が進むと内部抵抗が小さくなりCCA値が大きくなります。効果は数時間から現れますが、1か月程度の時間を経ることでその状態が安定します。
タイプの異なるバッテリに対する再生効果の具体例を以下に示しますのでご参考にしてください。
3年使用後のディープサイクルOPTIMA YT-B24R T1 内部抵抗が10.9→6.3mΩ、CCA値316→485
劣化交換後GSユアサ115F51 内部抵抗が9.1→6.2mΩ、CCA値325→480
フォークリフト用48Vクラッド型(本機2個使用) 内部抵抗が7.3→6.6mΩ、CCA値483→504

質問4:
ライバル?のエルマシステムとはどこがどう違うのでしょうか?エルマシステムは特許取得と謳っていますが、あちらの方が優れているのでしょうか?
回答:
他社の商品についての評価に言及することはできませんのでご了承ください。
客観的な事実として、HBR-1000はマイコンによりバッテリの状態を把握し、加えるパルスを変化させています。
エルマシステムの代表的な製品のびー太ではパルスは固定的と思われます。
消費電流につきましては大きく異なります。HBR-1000は消費電流が少ないためバッテリにかかる負荷ははるかに小さいです。
Amazonの製品説明に他車競合製品との比較表を掲載しておりますのでご参照ください。

質問5:
バイク(12V)車種にも使えますか?
回答:
今まで、評価をしたことはないのですが、12Vのバッテリで構造的に端子に接続できて、本体の設置場所が確保できるのであれば使えると思います。バイク走行中にバッテリが充電され、端子間の電圧が13Vを超えていればターボモードで強力な再生効果を得られます。

質問6:
バッテリーにカバーがついていますが、バッテリーの上に設置していっしょにカバーをしても大丈夫ですか?
回答:
設置場所は特に邪魔にならないところであれば問題になりません。その際、電源コードが切断する可能性のない場所を選んでください。防水防塵構造ですので長時間の水没が無い限りは雨などは問題になりません。

質問7:
パルス電圧と周波数を教えてください。
回答:
一定ではなくバッテリの状態に応じて変化します。具体的数値につきましては、たいへん申し訳ございませんが、パルスの周波数、電圧は公開しておりません。

質問8:
ここのバッテリーリフレッシャーHBR-1000とAmazonで販売されているHBR-1000では筐体上面のデザインが異なるようですが同一製品でしょうか?もし、異なるようでしたら、何が違うのでしょう?
回答:
Amazon販売ではトップ写真にブランド名を表示する規定があり、そのためにデザインを一部変更しています。中身はここで紹介しているバッテリーリフレッシャーHBR-1000と全く同一のものです。
我々はお客様の声をできる限り反映するよう日々改善を重ね、より良い製品となるよう努力しています。日本国内でハードウェア、ソフトウェア全てを開発していることでそれが可能となっています。
マニュアル記載内容と現在販売しているもので一部不一致な部分がございます。それらにつきましては、マニュアル改定までの間は、このQ&Aにて情報を提供するよう心がけております。
現在、確認されている不一致点は以下の通りです。
ご利用のお客様からエコモードの点滅間隔が長く動作が確認しづらいとの声を反映し点滅間隔を修正した結果によるものです。
青色LEDの動作中点滅間隔:
誤:ターボモード 2秒に1度  エコモード 5秒に1度
正:ターボモード 1秒に1度  エコモード 2秒に1度
以上、よろしくお願いいたします。

質問9:
メンテナンスフリー(mf)バッテリーには使えますか? スカイラインハイブリッド(hnv37)です。補器バッテリーへの使用を検討しています。 補器バッテリーはトランク内ですが特別な注意事項はありますか?(バッテリーはカバーで覆ってしまいます)
回答:
ハイブリッド車の補器バッテリ(メンテナンスフリー)に利用できるかどうかというご質問ですね。
まず、メンテナンスフリーバッテリでの実績は、ボート用で人気のACDelcoのM31FM(ディープサイクルタイプ)で多くの実績があり、寿命は3倍程度に伸びることが実証されています。
ハイブリッド車の補器バッテリはエンジンスタートや車の電装機器への給電に利用されるものと想定しますが、ホンダフリードハイブリッドの補器バッテリに装着し7年以上バッテリ交換不要でトラブル皆無との実績があります。
以上の実績から、メンテナンスフリーの補器バッテリにおいても、十分な効果が期待できると考えられます。どうぞよろしくお願いいたします。

質問10:
充電器を繋いだままでHBR-1000を使用可能ですか?
回答:
HBR-1000はバッテリに常時接続して利用するものです。接続した状態で、充電器で充電しても大丈夫かという質問と理解して回答させていただきます。
HBR-1000をバッテリに接続した状態で充電器で充電しても問題はありません。
ただし、充電器にバッテリ再生機能が付いているものがございます。高電圧のパルスをバッテリに印加することでサルフェーションを除去する機能です。この高電圧が、HBR-1000の電子回路を破壊する可能性があります。ですので、充電器に高圧パルスのバッテリ再生機能が付いているものは、その動作をOFFにして利用していただくことで安全に充電することができます。
充電器のパルス充電機能対応とは、高圧パルスではなく通常の充電電圧をパルス状に印加することでバッテリに多くの充電を行おうとするものです。バッテリ再生機能の高電圧パルスとは異なり、HBR-1000を故障させるものではありません。

質問11:
AGMバッテリーに使用できますか?また、効果はありますでしょうか?
回答:
使用可能です。CCA値の増加、内部抵抗の減少として十分な効果があることを確認しております。
OPTIMA オプティマ イエロートップ等で効果測定を実施しております。

質問12:
メルセデスW205(アイドリングストップ車)に装着できますか?何か注意すべき点はございますか?
回答:
これまで、アイドリングストップ車のバッテリで7年以上にわたって利用検証した実績がございます。その間、バッテリは交換せず、トラブルは一度も発生しませんでした。半年に1度、バッテリの健康状態を確認しましたが、常に良好であり交換の必要はありませんでした。

質問13:
製品のコードを延長して使う事はできますか?例えばエンジンルームではなく、車内などに設置する等。(理由は、LEDの確認を安易にしたい) またコード延長の長さの限界があれば、併せてお願いいたします。
回答:
最大限のバッテリ再生効果を発揮させるには、コード長はできる限り短くしたほうが有効です。
パルスの電流は極めて瞬時のものであり、パルスは伝導する距離が長いと急激に小さくなり、それに伴い再生効果が弱まります。直近のバッテリには最大限に再生効果を発揮するが、車載の他の機器やラジオなどへの影響がないように設計されているためです。
バッテリ端子間に届かない場合は延長もやむを得ない場合がありますが、その際も最小限の延長にとどめていただきたく思います。

質問14:
設置はバッテリーの上でも大丈夫ですか?ですか?
回答:
バッテリの上で特に本題はございません。補充液の口がある場合にはその場所はふさがないように設置されるのが良いでしょう。

質問15:
寒冷地仕様のバッテリ(2個並列接続)で利用できますか?寒冷地仕様の場合2個必要ですか?
回答:
製品として寒冷地仕様のバッテリには使えないという仕様ではございません。
2個のバッテリが離れて設置されている場合は、それぞれのバッテリの直近にHBR-1000を1個ずつ設置することで最大限効果を発揮します。片方だけに設置した場合は、HBR-1000に近い方のバッテリは再生延命効果が期待できますが、離れた方に影響はあまり及びません。HBR-1000の発生させるパルスは電線1mほど離れるとほとんど見えなくなってしてしまうためです。
2個のバッテリがすぐ近くに設置されている場合は、バッテリの再生に時間はかかりますが効果は2個のバッテリに及びます。

質問16:
HBR-1000は常時動作をするのでしょうか?それとも、エンジンが停止している間は休止するのでしょうか。エンジン停止時にも動作をする場合、HBR-1000によってバッテリが上がってしまうことになりませんか?
回答:
動作を停止するのは、(1) 電圧が12Vを下回った場合、(2) 温度が氷点下になった場合、(3) 電圧が異常に高くなった場合、(4) 急激な電流が流れた場合です。
電圧が12V未満の場合はバッテリを過放電から保護するため、氷点下はバッテリの過負荷を抑えるためです。
異常電圧と急激な電流は、バッテリもしくはHBR-1000に何らかの故障が想定される場合です。
エンジン停止時のエココードでは、消費電流は4mAと非常に微小でありバッテリの劣化を抑制する効果が放電によって上がる影響を上回ると考えています。それでも放電が進み12Vを下回った時点で休止することで上がることを抑制しています。

質問17:
HBR-1000をバッテリーにつないだままで充電できますか?製品を外した方がいいですか?(通常の充電、パルス充電)
回答:
充電器がバッテリー再生機能を有している場合、高電圧パルスを発生させるものがあります。もし、そのような機能を有するバッテリ充電器であれば、本機に悪影響を及ぼし、最悪故障の原因となる場合がございます。バッテリ再生機能を使用しないように設定して充電していただくのが良いでしょう。
高圧パルスではなく印加電圧をパルス状に加えるパルス充電であれば特に問題ではございません。

質問18:
HBR-1000は、充電器による充電がなくても十分に性能を発揮してくれるものでしょうか。車の走行による充電だけでもしっかり性能を発揮してくれるものならありがたいと思っています。
回答:
まずは、基本的なHBR-1000の動作につきましては、以下の通りです。
エンジン停止時はエコモードで動作しサルフェーションの付着を抑制します。エ
ンジン動作時はターボモードで付着したサルフェーションを強力に除去します。
バッテリーが新品の劣化していない状態でHBR-1000を設置する場合には、エコ
モードでバッテリの良好な状態を維持することができます。
ある程度劣化してしまったバッテリにHBR-1000を設置する場合は、ある程度の時
間をターボモードで動作をさせてバッテリの劣化を再生することで効果が最大限
になります。
車の使用が週一程度で乗車が数時間といった利用方法であれば、特に充電をせず
ともHBR-1000の効果はあると思われます。
1か月に一度で1時間未満となりますと、バッテリの再生にはかなりのお時間(概ね数か月程度)を要することとなります。バッテリの放電が進行し電圧が12Vを下回りますとHBR-1000は動作を休止しますので再生はなかなか難しくなります。

質問19:
必ずマイナス端子から取り付けるのはなぜでしょう。
また、取り外しの場合はどのような順番で取り外せばよろしいでしょうか。
回答:
「必ずマイナス側から取り付ける」意味は、プラス側から取付けますと、マイナス端子がボディに接触した瞬間に電源が入り、離れたら切れるという状態が生じる事が懸念されます。瞬間的な電源のON/OFFはHBR-1000を制御するマイクロコンピュータの誤動作につながる可能性がございます。そのような状態をできる限り避けたいための措置になります。
取り外す場合は、取り付ける場合とは逆のプラス側から取り外してください。
不安定な状態はできる限り回避することで、誤動作の可能性をできる限り排除したいと考えています。

質問20:
なぜ?急な値上げされたのですか
回答:
昨年4月から販売を開始しておりましたが当初ロットの在庫が2023年1月27日に完売してしまいました。翌日から次ロットの販売を開始しましたが、そのロットの生産は去年から始まった急激な円安のあおりをもろに受け大幅なコスト上昇に見舞われてしまいました。
皆さまには安価に提供したいところではありますが、いかんせん為替の影響を吸収することは難しく、やむなく値上げをさせていただくこととなりました。
円安が始まる前の円ドルレートは1ドル115円前後でしたが、次のロットの生産は140円前後と大きく円安が進んでいるときでした。さらに、コロナ禍により電子部品の供給が不安定となり、部材コストも大幅に上昇してしまいました。
以上の状況を何卒ご理解いただきたく思います。

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