HBR-1000開発(1) オフグリッド電力システム開発構想

2012年11月23日

オフグリッド電力とは、電力会社の系統に接続せず、独立した電力システムだ。電力系統と接続するには、電力会社との連携協議というそれはそれはハードルの高い壁を乗り越える必要がある。

そこで、完全に切り離れた電力システムを構築することを目指す。電力会社の系統とは別に、補助的な、停電時に活用できるもの、電力料金を安くするためのものとして開発しようと思う。

基本思想は、太陽光発電した直流給電をできるだけ効率的に利用したい。太陽光パネル発電も、蓄電池も、扱う電力は直流だからと言う単純な理由だが、今後の電力改革において、直流給電は大きな検討テーマになってくると見込まれ、あらかじめ検証を深めノウハウをためておきたいと思う。

直流電力システムの構成は以下ものを想定する。発電は太陽光パネル、蓄電は鉛バッテリ、それらを消費する負荷機器は主に照明とノートPCやスマホ充電器という消費電力が比較的小さい(500W程度)ものを想定する。

開発する必要がある機器としては、太陽光パネルから効率的に電力を抽出するMPPT機能付きコンバータ、バッテリの充放電制御装置、鉛バッテリの劣化抑制装置(パルサ)である。

ここでは、鉛バッテリの劣化抑制装置の製品化を目指して実験、検証、開発についてできるだけ具体的に記録していこうと思う。

<次回へ>